OBインタビューNo.3

「アトリエとギャラリー機能を持たせた2スタイル住宅で、作業する人にも飾られる作品にも優しいZEHの真骨頂をみました」

広くて快適な事務所環境と絵画展示に優しい室内環境を求めて・・・

当社に家づくりをご依頼いただいたきっかけを教えてください

広くて快適な事務所環境と絵画を飾って展示できるギャラリー環境を求めて勝手知ったる近所の大工さんに新築を依頼しようと思っていたところ、諸事情でこちらのむとう工務店さんを紹介してもらいました。実際にお会いしてお話させてもらったときに、むとう工務店さんで施工されているリクシルSW(スーパーウォール工法)で作るZEH(ゼロエネルギーハウス)で建ててもらうと良さそうだなと思ったので依頼したのが始まりです。

事務所とギャラリー。まったく違う機能を一つの家で実現したかった

家づくりでこだわった点を教えてください

ギャラリーと事務所という事でそれぞれ大きく使えるように設計してもらいました。もう本当に考えて考えて・・・。玄関を入った所にエントランスを設けてそこから1階の事務所、2階のギャラリーにアクセスが出来るようになっていますが当初はギャラリーと事務所の構成を逆にした方が良いかとも思っていました。

足の不自由な方には1階がギャラリーの方がご覧頂きやすいかな・・・と。でもそうすると業者さんが来た時にボクが気付かなかったりするなぁ、みたいに悩んで悩んで最終的に現在の1階が事務所、2階がギャラリーという形に落ち着いたんです。最後の最後までその逆の構成も考えましたが細かい事を言い出したらキリがないですからねw

事務所での作業が快適になりました

住み心地、使いごこちはいかがですか

まず一階の事務所ですがとても広くて基礎断熱+床下にも全館空調のダクトは入ってますので事務所作業が快適そのものになりました。以前は6畳しか事務所スペースが無く手狭でしかたない上に、下は床ではなくコンクリート張りというかなり過酷な環境でして、隙間風が凄くて厳寒時は寒くて寒くて震えていましたよ。ストーブを消すと環境音が無くなってピューって風の音が聞こえるというねw

夏は夏で鉄骨だから柱が太陽の熱で熱せられて輻射熱で暑くて大変でした。移設して持ってきてもらった柿の木がシンボルツリーみたいになっているのですがその木陰が何ともありがたかったのを覚えています。前の家を昭和24年に建てた時に植えたものなんですが立派に育ったなぁと感慨深いですね。

夏場にも冬場にも気密性の高さを感じました

暖かさ・涼しさといった住宅性能はどうですか

2階に関してですが、和室は直射日光が窓から入って来るので全館空調が入っているとはいえ少し暑かったですね。専用のクーラーを入れようかと思っています。

ただギャラリーに関してはたいして冷房を使わなくても凄く過ごしやすくて驚きました。冷房って冷たい空気が下にたまりやすくて強めにかけると夏場なのに足元が冷えたりするじゃないですか?このスーパーウォールの家だとまず冷房がそんなに強くかけなくても快適に過ごせます。

また24時間全館空調によって部屋、建物の気温がだいたい一定に保たれる感じで体への負担が少ないと感じます。気密がしっかりしているのと空気の流れも計算して作られていると聞いていますがまさにそんな感じです。絵画って結構シビアな温度管理の下で展示した方が良いんです。湿度が低いと乾燥してひび割れしたりするし温度も出来れば一定の方が良い。人間にとって居心地の良い環境は絵画にとっても居心地が良い最適な環境なんですね、実は。

それに今どきの事情で空調が効いて部屋の空気が入れ替わるというのも現在のコロナ禍では安心材料の一つですよね。ギャラリーは不特定多数の方がいらっしゃるのでその辺の心配が減るのはとてもありがたいです。

それともう12月なのでだいぶ寒くなってきたんですが、断熱性に優れている家なのでシャワーを浴びて温まった体が室内に戻ってきても充分暖かいんです。ヒートショックというのはこの家では起きないと思いますよ。自営業は体が資本だから健康に気をつけなくちゃいけない。体に優しいこの環境はこの歳になると本当に助かります。

水道光熱費に関して

光熱費は以前の住まいと比べて変わりましたか?

断熱性に優れているので夏はエアコン少な目で快適でした。きっとお財布にも優しかったんじゃないかな。ただ、水道光熱費とは関係ないのですが携帯が・・・・。なぜか繋がりが悪くなって少し困りましたw

まあキャリアに調整してもらって解決はしたのですが電波も入りづらくなるほどの気密性があるってことなんでしょうかね。ある意味スゴイ!

私はクリエイターの弟を持っているので、むとう工務店さんのような職人気質の工務店さんが好きですね

他に何かありましたら教えてください。

縁あって同業者に紹介してもらったむとう工務店さんの仕事は確かでとても信頼できる工務店さんだな、と思いました。同業者が紹介するって事自体が確かな信頼を置ける業者さんだって証明ですからね。

この家は弟の画家活動のために建築した家です。手前味噌で申し訳ないんですが、弟の絵って凄く良いと思いませんか?他の絵描きさんもたくさん知っているけどこれはっ!って人はそんなに居ない。

ボクは弟の絵をもっと多くの方々に見てもらいたくてこのギャラリーを建てました。そんな身近にクリエイターを持つボクはやっぱり家とかも一つの作品として見ちゃうというか。そういう観点で見るとむとう工務店さんの家は一つの作品のような感じがして凄く良いです。

新築って大手に頼む人が多いと思うんですが、なんか画一的な感じがしてしまって・・・。家自体もそうですが、対応に来る社員さんも・・・。例えば建てた後の修理とかメンテナンスとか、家を建てる時に相談した人じゃない人が来たりするじゃないですか。建てた時と直す時と同じ人が来ない。担当が違うと経緯を知らないから時間がかかったり変な対応になったりする。経緯を知っている人が来てくれればすぐに済む話だったりするのにね。

そういう点でむとう工務店さんは建てた人がその後もずっとメンテナンスしてくれる。その安心感は大きい。作った人がずっと関与してくれる。クリエイターを身近に持つ人間としてはそういう所に良さを感じます。建ててから長いお付き合いが始まる、というか。

自転車修理とかメンテナンスが必要なものは知り合いから買うべきだというのがボクの持論ですね。わかっているからすぐに来てくれる。すぐ対応してくれる。同じ職人が来るから話が早い。

担当が変わったり営業マンが間に入ったりすると直接じゃないからそれっきりの縁であまり深く考えてくれていない気がしちゃって・・・。最近はあまり他人に深くかかわらないという世の中の傾向じゃないですか。仕事においても、生活においても。でもそれじゃボクは寂しいと思うんですね。

むとう工務店さんの営業ポリシー「建ててからがお付き合いの始まりです」というのはとても暖かさを感じるんです。お酒とかそういうのだったらもう買わなければ良いだけですけど、家は一生ものですからね。これからずっとお付き合いして頂けるという安心感に惚れました。