リビングに畳スペースを作ることを検討中ですか?
近年、住宅において和室の代わりとして、リビングに畳コーナーを設ける方が増えています。
しかし、そのメリットだけでなく、失敗例や後悔ポイントも存在します。
この記事では、リビングに畳スペースを作る際のメリット・デメリット、そして後悔しないための設計ポイントをご紹介します。

リビングへ畳スペースを設けることのメリットとデメリットとは
くつろぎの空間としての魅力
畳の持つ独特の温もりと香りが、リラックス効果をもたらします。
家事や仕事の疲れを癒す空間として、また、ゆったりと読書を楽しんだり、お昼寝をしたりするのに最適です。
い草から放出されるフィトンチッドは、リラックス効果を高めるといわれています。
子供部屋や客間としての活用法
畳スペースは、子どもの遊び場やお昼寝スペースとして活用できます。
フローリングに比べて柔らかく、転倒によるケガのリスクを軽減します。
また、防音効果も期待できるので、子どもの遊び声による近隣への迷惑も抑えられます。
来客時には、布団を敷いて客間としても利用できます。
ロールスクリーンや間仕切りを使えば、プライバシーも確保できます。
収納スペースとしての可能性
小上がりタイプの畳スペースであれば、その下の空間を収納として活用できます。
季節物や普段使わないものを収納することで、リビングのスペースを有効に活用できます。
防音効果と断熱効果
畳は、フローリングに比べて防音効果と断熱効果があります。
隣室への音漏れを防いだり、室温を安定させたりする効果が期待できます。
□リビングへ畳スペースを!後悔しないための設計ポイントをご紹介
メンテナンスの手間と費用
畳は、フローリングと比べてメンテナンスが必要です。
定期的な掃除や、5年に一度の表替え、15年に一度の畳の張り替えが必要になる場合があります。
また、天然い草を使用する場合は、カビやダニの発生に注意が必要です。
樹脂製の畳は、カビやダニの発生リスクを軽減できますが、定期的なメンテナンスは必要です。

リビングへ畳スペースを!後悔しないための設計ポイントをご紹介
適切な畳スペースの広さとは?
畳スペースの広さは、用途によって異なります。
洗濯物を畳む家事スペースや子どもの遊び場として使うなら2~3帖、客間として使うなら4帖以上が目安です。
広すぎるとスペースの無駄になり、狭すぎると使い勝手が悪くなってしまうため、用途を明確にした上で適切な広さを計画することが重要です。
畳の種類と素材選び
畳には、い草、和紙、樹脂などさまざまな種類があります。
い草は天然素材の風合いと香りが魅力ですが、カビやダニに弱いというデメリットがあります。
和紙畳は、い草に比べて耐久性があり、メンテナンスがしやすいです。
樹脂畳は、耐久性、耐水性に優れ、お手入れも簡単です。
それぞれの特性を理解し、ライフスタイルや予算に合わせて最適な素材を選びましょう。
リビングとのデザインの調和
畳スペースは、リビング全体のデザインと調和するように設計することが大切です。
和モダンな住宅であれば、違和感なく溶け込みますが、洋風のインテリアの場合は、色や素材選びに工夫が必要です。
畳の色や縁の色、畳の形状(半畳、一畳など)を検討することで、リビング全体の雰囲気を損なわずに、畳スペースを効果的に取り入れることができます。
レイアウトと動線確保
畳スペースのレイアウトは、リビング全体の動線を考慮して計画しましょう。
リビングからのアクセスが容易で、かつ、他の家具との配置に問題がないように配置を検討することが重要です。
収納と家具の配置
畳スペースに収納や家具を配置する場合は、畳の耐久性を考慮する必要があります。
重い家具を長時間同じ場所に置くと、畳が凹む可能性があるので注意が必要です。
必要に応じて、家具の脚に保護材を付けるなど、対策を講じましょう。
照明計画と空調
畳スペースは、リビング全体の照明計画と空調計画に組み込む必要があります。
適切な照明を設置することで、よりリラックスできる空間を演出できます。
また、空調の効率を高めるために、畳スペースの配置や窓の位置なども考慮する必要があります。
まとめ
リビングに畳スペースを作ることは、くつろぎの空間や多目的な活用ができる反面、サイズやデザイン、メンテナンスなど、注意すべき点があります。
この記事で紹介したメリット・デメリット、そして後悔しないための設計ポイントを参考に、ご自身のライフスタイルに合った理想のリビング畳スペースを設計してください。
用途を明確にし、適切なサイズと素材を選定することで、快適で長く使える畳スペースを実現できます。
メンテナンスの手間や費用も考慮し、計画的に進めることが重要です。
畳の種類やデザインも豊富なので、リビングの雰囲気に合うものを選ぶことで、より魅力的な空間を創り出すことができます。
後悔しないように、十分な検討と計画を立てましょう。
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